避難訓練は

個人または集団で行われる災害を想定した訓練のことで、日本では9月1日(防災の日)に行われることが多い。避難訓練は、避難経路を覚え、災害時のパニック状態を抑制し、いざという時の手順を覚える為に行われる訓練である。主に学校、会社や公共施設で行われ、地震を起因とする火災に対する避難訓練がもっとも多く行われている。学校等では児童に対し、「おはしも」や「おかしも」「オアシス」といった標語を用いて、慎重な行動をするように促している。ちなみに、おはしもは「おさない、はしらない、しゃべらない(または、しずかに)、もどらない」の頭文字をとったもの、おかしもは「はしらない」を「かけない(駆けない)」に代えたもの、オアシスは「おさない」、「あわてない」「静かに」「すばやく」の頭文字をとったものである。又、おかしもは、二次災害を防ぐという意味合いも込めて「おいてけ、かまうな、しかたない、もうむりだ」とする場合もある。

宏観異常現象
宏観異常現象とは、大きな地震の前触れとして発生ないし知覚されうると言われている、生物的、地質的、物理的異常現象とされるものなどを、ひとまとめにして呼称するものである。
地鳴り、地下水、温泉、海水の水位変動、水質の変化、動物の異常行動、天体や気象現象の異常、通信機器、電磁波の異常など、大規模な有感地震の前兆現象として知覚されるとされている現象で、ことわざや民間伝承、迷信の形で知られているものもある。
これらの現象と有感地震の因果関係は、一応の説明(「動物の異常行動は低周波の振動などを敏感な動物が感知して騒ぐため」など)がなされているものもあり、地震予知地震発生のメカニズム解明へ役立てようという動きがないわけではないが、定説として論じられるほどの科学的な根拠や統計的な信頼が認められているわけではない。また現在、地震予知ができるほどには至っていない。
以下に示す現象や説は、地震前、地震後の証言や民間伝承を含む事象であり、科学的なメカニズムや根拠、妥当性についての検証、証明は行われていない。これらの現象は地震の発生とは関係なく発生しうるということ、地震による精神的なショックによる事実ではない認識やデマといったものも含まれているだろうということも考えうる。
兵庫県南部地震阪神・淡路大震災)・新潟県中越地震の直前にも目撃した人が数多くあり、地震の前兆現象とも呼ばれている。 地震の起こる3ヶ月位前から異常な現象が現れ始め、10日位前から現象は急増することが多いとされる。また地震の規模が大きい程、宏観異常現象が観測される範囲は広くなるという。

観測されるとする現象
鳴動(音)
地鳴り
耳鳴り(超低周波音)
地震雲:雲の形と地震発生との関係が全く不明、従来の気象状況により発生のメカニズムを証明できる、曇天時存在そのものが確認出来なくなる等、否定的見解が多数。気象庁地震予知情報課も「占いと同レベル」としている。新潟県中越地震の直後に寄せられた地震雲の情報のほとんどは、飛行機雲、巻き雲、高積雲などだったという。
竜巻
地下水・温泉・海象
地下水の水位、温度の異常、潮の異常干満、海面の変色など。
海面の発光 : 海底で地震が起きるとメタンハイドレートが浮上し、海面上で青白く発光するというような一応の説がある。
発光現象
光 : 三河地震兵庫県南部地震新潟県中越地震で多くの目撃例がある。ゆれが始まってからの目撃報告が多いが、ゆれの数十秒前の目撃報告もある。震源方向の上空に黄色い(または白い)光が数十秒間見られたという証言が多い。電線の放電を見間違えたとのではという指摘がある。プラズマ放電現象との説がある。
夜空が異常に明るい。
太陽、月 : 光柱、太陽の傘、月の傘、異常な色(月が赤い)。
通信機器
テレビ、ラジオ : 縞が入る、画像が映らない、ノイズが入る、混信。
携帯電話、PHS : 雑音が酷い、データ通信の速度が異常に遅い、切断する、受信していないのにアクセスランプが点灯。
レーダー、無線機:異常な虚像が写る、いつもの指向性アンテナの方向に電波が入らない。
動物の異常行動
動物が暴れる、鳴く(吼える)、通常いない場所に現れる。逆に、野生動物が突然姿を消す、というものもある。


民間伝承、ことわざ
動物
地震の前にはナマズが騒ぐ。
鶏が夜中に突然騒ぎ始めるときは、地震がある兆し。
日中カラスの大群が移動するとき、地震に注意。
日中カラスの大群が異常な鳴き声で騒ぐとき、地震の可能性。
地面、地下水
井戸から音が聞こえたり、井戸の水の潮位が変動する時は地震の疑い。
地面の下から不気味な鳴動を発し、空気が重く沈んでいるときは即地震がある。
気象、天体